薄型PS2(最終型 SCPH-90000)のディスクが回らない症状を修理してみた

薄型PS2(最終型 SCPH-90000)のディスクを入れても回らない症状を修理

ヤフオクで、プレステ2の最終型モデルであるSCPH-90000を入手しました。

早速テストでゲームディスクを入れてみたところ、まったく読込する気配がありません。

電源は入っているし、ブラウザ画面も出ているのですが、ディスクが回りません……。

今回はこれを修理してみます。

いつものように、プレステ2を開けます。

SCPH-90000 内部

SCPH-90000 内部。SCPH-70000と違うのは、(画像左部)電源ユニットを収納している点。

SCPH-90000もSCPH-70000と同じ様に裏のネジをはずしていくだけです。

詳しくは下記記事を参考にどうぞ。

薄型プレステ2のカバーの開け方
PS2のメンテナンスの基本である「カバーの開け方」を紹介します。自分でメンテナンスする人にとっては必須スキルですが、とても簡単です。やることは「裏面のネジを外してカバーをはずす」だけです。

故障の原因

開けた状態で、ディスクをセットし、電源スイッチの上に付いているボタンを押してみるとディスクは回りました。

基板やスイッチの故障ではないようです。

電源スイッチ

電源スイッチ(画像中央)の右上に付いているのが、フタの開閉を感知するスイッチ。

だとすると、考えられるのはスイッチのボタンに接触するパーツがうまくスイッチを押せていないという事かも……。

ディスクトレイのフタ

ディスクトレイのフタを開けた所。画像右上に折れた跡が……。

そう思って、ディスクトレイのフタを見てみると、スイッチを押すはずの突起自体がありません。根元から折れて無くなっていました。

ディスクトレイ

画像中央の穴に、フタの突起が入り開閉感知スイッチを押すしくみになっています。

本来は、ディスクのフタに突起物が付いていて、これが電源スイッチについているスイッチを押すことによって、トレイの蓋が閉まっていることを感知してからディスクが回転します。

安全のための装置ですね。

ディスクトレイ全体

ディスクトレイ全体。

対策

それでは、どうにかしてこのスイッチを押すようにしてみましょう。

具体的にどうするかと言うと、消しゴムをちょうどいい大きさに切ってこれで蓋を閉めた時にスイッチを押すようにします。

消しゴム

消しゴムとスポンジ。硬さ具合で今回は消しゴムを採用。

別に加工しやすければ、消しゴムじゃない物でも構わないでしょう。

僕は、時間と手間をかけたくなかったので、手元にあって、切りやすくて、加工しやすくて、代わりをすぐ用意できる、という理由で消しゴムを選んだだけですので。

やる事は消しゴムを切ってテープで固定するだけです。

消しゴム2

消しゴムを切ります。

と、いうことでやってみました。

消しゴムを穴に入れる

消しゴムを穴に入れて大きさを調整。

消しゴムの大きさ調整

微調整していきます。

フタを閉めたところ

フタを閉めてみて、さらに調整。

消しゴムの大きさとテープの止め具合を何度か微調整してうまく動くようになりました。

テープ等で、がっちり固定しすぎると、フタを開けてもディスクが常に回ってしまいっぱなしになって危ないので、ある程度上下に動くように気持ちゆるくテープ止めしてみてください。

ディスク回転

フタを開けて、ディスク回転が止まらないと危険。

テープで止める

少しゆるめに止め、ある程度上下に動くように微調整。

フタを開け閉めして、ディスクの回転具合もOKだったので、これにて今回は終了です。

お疲れ様でした。

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